原発事故は終わってない

今日は3月11日。東日本大震災から14年目を迎えました。亡くなられた方々へのお悔やみと被災されたすべての皆様にあらためて心からのお見舞いを申し上げます。

茨城革新懇が水戸駅前で開いた「3.11を忘れないつどい」に参加しスピーチ。震災の年に生まれたという中学生は、震災で祖母を亡くした友人のエピソードを語りました。大学生は震災当日の夜、家族で分けあって食べたおにぎりの味が忘れられないとマイクを握ってくれました。

革新懇主催の「3.11を忘れないつどい」でスピーチ=3月11日、水戸駅前

当時私は高校1年生。遠く大分にいましたが、大分も津波注意報で下校に。地震と町を飲み込む津波、東京電力福島第一原発原子炉建屋の水素爆発。テレビの映像が信じられなかったことを覚えています。進学で茨城に来たことが、震災の被害や言葉にできない原発事故の苦しみを少しでも知るきっかけになったと感じています。

水戸地裁での東海第二原発の運転差し止め訴訟。出産直後の病院で生まれたばかりの赤ちゃんと不安な夜を過ごしたお母さん。「本当は心の奥底にしまっておきたい」と語りつつ、「目に見えない放射能におびえる生活を、子どもには二度とさせたくない」と裁判で証言しました。酪農をあきらめざるを得なかった農家の話、JCO臨界事故も経験し、もう原子力災害はごめんだと声を振り絞った原告の陳述は忘れることができません。県内外で今も2000人以上が避難生活を強いられています。原発事故は終わっていません。

いのちや家族、ふるさと、仕事、将来を奪うのが原発事故です。事故の教訓を投げ捨て、再稼働に突き進む政治に待ったをかけたい。地震列島に原発は必要ありません。東海第二原発の廃炉をこれからも訴え続けていきます。

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